青野原諏訪神社( 神奈川県

所在地:相模原市緑区
彫師:後藤亀五郎
彫物製作年代:明治17年(1884)

創立享禄3年(1530)後奈良天皇時代と伝承があり、神祇管領免許の建碑が建立された。其の後、正保4年(1647)8月と文化2年(1805)に、社殿を再建し継承された。明治6年(1873)7月30日、村社に列格されている。明治14年(1881)1月16日、急火により社殿は焼失した。諏訪神社本殿は明治17年(竣工)に半原大工棟梁矢内右兵衛が建立している。拝殿は昭和3年(1928)に再建され、同37年(1962)には本殿覆殿が建造、平成9年に再建されている。(半原宮大工矢内匠家匠歴譜・鈴木光雄著より)本殿は8月18日の祭礼時に拝観することができる。

棟札には「彫工後藤亀五郎 同香川常五郎」と記されている。後藤亀五郎は、矢内右兵衛(矢内但馬右兵衛藤原高光)の次男で、高峰村三増(現・愛川町三増)の旧家である後藤家に養子に入り、香川常五郎の父親の香川若狭藤原高之で、矢内右兵衛の弟で、小田原藩お抱え大工棟梁香川家に養子に入り、青野原諏訪神社の建立には副棟梁を務めている。青野原諏訪神社本殿は、矢内一族で建立された。彫刻は社殿中に施されている。興味深いのは腰組に力神が配されていること、腰羽目に貝、鯛、平目、蛸などが彫られていることだ。腰組の力神は今までに関東で数例しか見かけていない。後藤亀五郎が誰のもとで修業したかは不明である。
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