杉鉾別命神社( 静岡県

所在地:静岡県河津町
彫師:筏場 棟梁・臼井吉左衛門
彫物製作年代:宝永8年(1711)

御祭神は、杉鉾別命で、社伝によると、創建不詳ながら古代から鎮座していたが、和銅年間(708 - 15年)に再建された。建久4年(1193年)に源頼朝に再建された。古くは木野明神・川津木の宮・来宮明神・木之神社・鬼崎明神、来宮神社ともいわれた。
毎年12月18日から23日まで禁酒し、鳥肉・卵を食べないという「鳥精進・酒精進」の神事があり、これは祭神の杉桙別命が、酒に酔い野火にまかた時、小鳥たちが羽根に水を含ませて救った故事によるもの。社殿の傍らには、河津郷七抱七楠の唯一現存する大楠があり、樹齢1000年、樹高約24m、幹周14mにもおよぶ。

現在の社殿は、宝永8年(1711)筏場の棟梁・臼井吉左衛門によって建てられた。臼井吉左衛門は、河津郷内20社の神社を造営した名棟梁である。一間社流造りの本殿は、覆屋の中に鎮座している。司馬温公甕割、黄石公・張良、巣父許由、馬師皇などの中国の故事、天女や力神、飛龍や猿、そして腰羽目3面の上賀茂神社の競馬と思われるものの中の1面が落馬シーンというのがユニークだ。明治14年に拝殿が新築され、その時本殿にも手が加えられ、正面の平軒が唐破風となり、正面の象鼻が獅子となり、側面の獅子鼻が獏になったりしている。
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