木山寺( 岡山県

所在地:岡山県真庭市
彫師:伝・杉山松四郎
彫物製作年代:鎮守殿・明治18年(1885)

木山寺は江戸時代までは、木山宮といわれていた。しかし明治時代の神仏分離政策によって、木山寺と木山神社に別れた。現在は高野山真言宗別格本山として御本尊は薬師如来であり、鎮守殿には木山午頭天王、善覺稲荷大明神を祀り、神仏習合のかたちを今でも色濃く残している中国山地の山寺だ。
木山寺と道を隔てた山道を上がっていくと、木山神社の奥宮本殿が鎮座している。岡山県重要文化財に指定されている奥宮本殿は、天正8年に再建され、その後元禄2年に再々建立との棟札がある。社殿は、3間四方の桁行の入母屋造平入、銅板葺で、正面に唐破風、その上に千鳥破風の向拝がついた豪壮な造りになっています。彫刻は向拝廻りと社殿三方の蛙股にある。

彫刻は大師堂、本堂の背後の鎮守殿にあり、大師堂は江戸時代で作者不詳、向拝周辺に彫刻があり中央の波に竜宮城?の彫刻が珍しい。また龍、獅子も特徴がある。鎮守殿は本堂の大きさに比べると小振りだが、お堂全体に彫刻が施されていて岡山県内でも有数の彫刻の豪華さだ。明治18年に津山のだんじりなどを手掛けた杉山松四郎の作と伝えられている。背面胴羽目の天女、正面の大黒天、側面の寿老人と亀などの人物彫刻が特徴的だが、龍、獅子、鳳凰なども他にあまり見ないデザインだ。
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