烏峠稲荷神社( 福島県

所在地:福島県泉崎村
彫師:彫師不明
彫物製作年代:江戸中期

烏峠は名称は峠だが、泉崎村の最高所、標高486mで、山頂からの展望は素晴らしく昭和53年に観光福島緑の30景の第3位になり、遊歩道が10コース整備されている。その山頂付近に烏峠稲荷神社が鎮座している。弘仁11年(820年)、東征の際に窮地に陥った藤原俊仁が、鳥ヶ峰稲荷大明神を祀り、凶賊降伏を祈願したところ、遂に賊を破り都に凱旋できたという伝承がある。その後は、源頼義、頼朝、松平定賢、定信など歴代領主から崇敬されてきた。

入母屋、銅板葺き、三間一戸の楼門をくぐると社殿がある。現在の社殿は江戸時代中頃建てられた。拝殿には彫刻はないが、本殿は彫刻で埋められている。胴羽目は彫りが浅い。琴棋書画がテーマと思われる。蛙股には二十四孝。軒下の組物にも、龍頭や獅子が彫られている。妻部の鳳凰など、デザイン的に独創的なものが多く思えた。
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