早尾神社( 群馬県

所在地:群馬県渋川市
彫師:武州熊谷 小林源八郎正信
彫物製作年代:文化14年(1817)

早尾神社の本殿は、大きなガラス窓のある覆屋の中にある。渋川市指定重要文化財である。以下教育委員会の解説板から。規模は間口148cm、奥行244cm、高さ512cmの素木造で、屋根は杮葺である。壁面、柱の上部や縁の下の木組み、梁、仕切り板、手挟など、至る所に熊谷の人・小林源八郎正信の作といわれる見事な彫刻が施されている。棟札には、文化14年(1817)に群馬郡青梨子の桜井丹後藤原知義、半田の山口利根七積富と半田の阿久沢宗左衛門の三人の宮大工により造られたとあり、彫刻過多ともいえる意匠や細部の特徴から、建造は棟札通りと判断されている。江戸時代後期の特徴を示す、貴重な神社本殿建築といえる。

拝殿にある本殿彫刻の解説から、「彫刻は北及び東西の三面に刻られている。北側の彫刻は渋川市誌に、諸葛孔明と書かれていますが、上段は、大聖孔子が旅先の(中国河南省)に差しかかった時、当時暴威をふるっていた、陽虎と間違えられて、兵士に槍をつきつけられている場面、下段は桃太郎が鬼を征伐して凱旋するところ。当面は、中国前漢の武将韓信が少年の頃、悪童の辱めに耐えて股をくぐっているところであり、下段は、凧揚げと春駒が刻まれている。西面は、金時(後の坂田金太郎)が、源頼光に仕えることになり母と別れる場面であり、下段は獅子舞。
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