世良田東照宮( 群馬県

所在地:群馬県太田市世良田
彫師:棟梁:中井大和守正清
彫物製作年代:元和3年(1617年)

 徳川家発祥の地である世良田の地に建てられた東照宮。社殿は日光東照宮に家康が元和2年(1616)に亡くなり元和3年に建てられたものを、寛永19年に移築したものだ。家康に重用された中井大和守正清が設計施工。京から配下の大工、彫師、塗師などが呼ばれ建立された。昭和の大改修のさい本殿の実肘木裏面から狩野探幽の墨書が発見され、狩野探幽が彩色に携わったことが判明した。

 本殿正面の向拝の水引虹梁に一対の龍が金箔で描かれていて、その上の蛙股に龍の彫物がある。その奥、本殿の扉上の頭貫の上には左甚五郎作といわれる巣籠りの鷹の彫物がある。左右につがいの親鷹がいてその間に3羽の雛の鷹が巣の中にいる。真に迫る出来栄えのため昔から野鳥が近づかないと言われている。拝殿にも鷹の彫物がある。彫物の数こそ少ないが、それぞれ見応えがあり一見の価値はある。唐門、拝殿、本殿は国の重文に指定されている。
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