下野国一社八幡宮( 栃木県

所在地:栃木県足利市八幡町387
彫師:彫師不明
彫物製作年代:文化11年(1814)

 源義家が、陸奥の豪族、前九年の役のさい戦勝を祈願して現在地に小祠を創建し、山城の国の男山八幡宮を勧請したと伝えられている。その後、足利氏の氏神として崇敬され、古くは足利荘八幡宮といわれ、下野国内第一の八幡宮として、下野国一社八幡宮といわれるようになった。一社八幡宮と言われるのは上野国と下野国、群馬県と栃木県にしかない。
 鳥居のをくぐるとすぐに樹齢推定600年の黒松がある。参道を行くと再び鳥居があり、石段を上がると社殿がある。境内社には日本三大縁切り稲荷といわれる門田稲荷神社がある。社殿の背後には八幡山古墳群がある。

社殿は文化11年(1814)の再建。八幡宮本殿附八幡宮本社再建図が栃木県指定文化財になっている。しかし彫師は不明。平成の修復で彩色も施されているが、部分部分に彩色が施され素木のくすんだ地色とよく合っている。本殿は玉垣に囲まれているが、背後が小高くなっているので背面の胴羽目の神功皇后、唐獅子、龍などの彫物がよく見える。本殿扉には二十四孝が彫刻彩色されているのが珍しい。
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