西福寺開山堂( 新潟県

所在地:新潟県魚沼市
彫師:石川雲蝶
彫物製作年代:安政4年(1857)

西福寺は天文3年(1534)に、芳室祖春大和尚によって開山された曹洞宗の古刹。本堂は享和2年(1802)に再建されたもので、棟梁は出雲崎の小栗七左衛門。入母屋、銅板葺き、間口10間、向拝などなく禅宗様式の建物。本尊は阿弥陀如来。木心乾漆で鎌倉時代の作。本堂と繋がる開山堂は、安政4年(1857)23世蟠谷大龍和尚によって建立された。入母屋、茅葺、二重屋根、五間四面、総欅造り、一間の向拝屋根は唐破風になっていて、現在は鉄骨の防雪の覆屋で覆われている。

開山堂の内部天井一面には、名匠石川雲蝶の道元禅師猛虎調伏の図の彩色された彫物がある。天井だけでなく、開山堂に入るとすぐ、左右に鬼退治の仁王像があり、正面欄間三面は、左から、道元禅師と稲荷大明神、道元禅師と白山大権現、永平寺血脈池縁起が彫られている。ほかに、蛙股、持ち送り、さらに漆喰彫刻も雲蝶の作だ。開山堂内部の作品に圧倒され満足してしまうが、外の向拝にも素晴らしい雲蝶の作品がある。向拝正面には牛若丸と天狗、手挟みには王巵弾琴など、木鼻には象鼻に童子が戯れていて、雲蝶の他の作品にはみられないというか、雲蝶に限らず他には見られない構図のものだ。
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