一瓶塚稲荷神社( 栃木県

所在地:栃木県佐野市
彫師:磯部儀左衛門
彫物製作年代:本殿:安永7年(1778)、拝殿:安政3年(1856)

藤原秀郷が天慶5年(942)に創立した五社稲荷の一つで、当初は唐沢城南の富士村(佐野市)に在り、現在地には、文治2年(1186)佐野成俊が唐沢城を再興した時、城の後口の固めとして塚を築き社殿を創建した。塚の築造のさい領民が瓶に土を入れて運んだため、一瓶塚の名が起こったと伝えられている。本殿は棟札から安永7年(1778)の再建。度々火災にあったが、本殿は無事だった。拝殿は安政3年の再建。棟梁は宮大工片柳備後定保一族(佐野市)、彫物師は磯部義(儀)左衛門・義平(大平町)といわれている。(境内解説板より)彫師の磯部義(儀)左衛門・義平(大平町)と伝えられているが、磯部本家の何代目kは不明と思われる。何年か前に、社殿を引き屋し現在地に遷座した際も、銘とか見つけられず詳細は不明。

本殿は全体としてほぼ創建当初の状態を留めており、一間社としては規模も大きく、特に屋根架構は雄大であり、彫刻の質も高く、建築の装飾化(彫刻化)が最高潮に達した時期の社寺建築の水準を示す貴重な遺構である。(境内解説板より)確かに、胴羽目3面の彫物の精緻さ、背面の縁床下の唐子遊びの馬の首にかけられた綱、もう1面の手前(下)の猿だけでなく、奥(上)の猿に驚いている子供の表情などなど、非常に素晴らしい彫物で飾られている。
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