大瀬神社( 静岡県

所在地:静岡県沼津市大瀬崎
彫師:沼津住 梶山桂仙
彫物製作年代:昭和十四年((1939)

御祭神は引手力命。大瀬神社は、白鳳13年(684)大地震が起き、土佐国で多くの土地が海中に没した反面、突然三百余丈も盛り上がり島が誕生した。また土佐国から土地を引いてきて島を造ったという伝説もある。その神霊を感じて引手力命を祀ったとされる。当社は古来から力技射術の霊験があるといわれ、源為朝、頼朝が源氏再興を祈願し弓矢、兜、宗近の銘刀、政子御前が御神鏡を奉納されたとある他、各時代の武将御太刀を奉納されており、源氏の再興もかなえられ再三参拝されたと記されている。建武年間、熊野より水軍の武将鈴木繁伴一族が近辺を領し、祭祀にいそしむとあるが、その後の地震津波により社弓矢など皆失われてしまった。しかし金銅尊躯を砂中で発見。再建、海の守護神として駿河湾一円の漁民の崇敬尊信篤く今日に至る。(大瀬神社境内の解説板より)

富士山の絶景で知られる大瀬崎。大瀬神社は、その突端の小高い丘の上に鎮座。びゃくしんの木や蘇鉄の木に囲まれ社殿がある。神社の先にはみそぎ池である淡水の神池と、樹齢千数百年幹回り6m以上のびゃくしんの御神木がある。彫物は向拝の虹梁上には、牛若丸や天狗の彫物、海老虹梁の龍や、欄間には獅子の彫物がある。彫師は銘から「常陽水府産沼津住、彫刻師梶山桂仙」伊豆といえば小沢一族だが、独特のデザインの彫物が見ることができる。
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