八宮神社( 埼玉県

所在地:埼玉県小川町
彫師:上州花輪 石原常八主信
彫物製作年代:天保4年 1833年

 旧小川村の総鎮守で、創建は不明。御祭神は「天忍日命(オシホミミノミコト)」など八柱を祀っているため八宮神社の社名になった。小川町で川越街道はバイパスができているが旧道にある道の駅近くに鎮座。旧道から少し入ると鳥居が見える。弘化4年の芭蕉の碑がある。「先たのむ 椎の木もあり 夏木立」、本殿周囲は鎮守の森に覆われている。椎の木は気がつかなかった。境内社に青麻神社がある。本殿は小川町指定の文化財。境内の教育委員会の解説には、棟札から「本殿は、天保4年(1833年)の再建。棟梁は、林兵庫正尊。彫物棟梁は上州花輪の石原常八主信。」とある。この林兵庫正尊は、妻沼の名工林兵庫正清、正信親子の次の代の棟梁なのだろうか?

 本殿は現在拝殿とつなげられていて、左右両面と背面しか見ることができない。しかしその3面とも、多くの彫物で飾られている。胴羽目の題材は、他にあまり例がない。中国風というしかないが、他の唐子や龍や獅子など、名匠石原常八の華麗な彫物がすばらしい。棟梁林兵庫、彫物石原常八の社殿、正面こそ見ることができないものの、覆い屋などに邪魔されずに3面が拝観できるというのは貴重だ。小川町の和紙、瓦、鰻や茶漬けとともに、小川町のかけがえのない宝物。県内の装飾彫刻の社寺の中でもトップクラスだと思う。
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