水上布奈山神社( 長野県

所在地:長野県千曲市戸倉
彫師:大隅流 柴宮長左衛門矩重
彫物製作年代:寛政元年 1789年

 北国街道下戸倉宿が慶長八年(1603)に設置された時、鎮守として諏訪大社 から建御名方神を歓請勧請して建立されたと伝えられている。諏訪社と呼ばれていたが、天保六年(1835)に神祇管領より許可を受けて、現在の水上布奈山神社を正式に用いるようになった。諏訪大社にならい、御柱の祭りが行われる。水上布奈山神社の御柱祭は、北信地方最大の御柱祭である。
 現在の本殿は、寛政元年(1789)の再建。棟梁は、諏訪の大隅流、柴宮長左衛門矩重。一間社流造、こけら葺 ,高 さ9.63m ,間口3.02mの社殿は、大隅流の彫物で埋め尽くされている。その繊細華麗な美から、昭和40年(1965年) 戸倉町有形文化財に指定、昭和60年(1985年) 長野県県宝に指定、そして昭和63年(1988年) 国重要文化財に指定される。

 信州を代表する大隅流と立川流。水上布奈山神社の社殿の彫物は、大隅流を代表する柴宮長左衛門矩重の代表作のひとつだ。その柴宮長左衛門矩重の代表作の彫物をこの社では、ま間近に拝観することができる。拝殿の背後の覆い屋の中に本殿は鎮座している。覆い屋の中にも参拝者は入ることができる。そして覆い屋に取り付けられているボタンを押すと7分間の彫物に関しての説明が放送される。さらに社殿の左右両側には、社殿上部の彫物がみれるように鑑賞台が設けられている。彫物は、海老虹梁や脇障子の柱の竜、脇障子などの竹林の七賢人、寒山拾得などが、特に見ものだ。
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