西耀山東照寺( 長野県

所在地:長野県須坂市米子
彫師:二代亀原和太四郎嘉博
彫物製作年代:文久3年 1863年

 信濃源氏井上氏の祖、源頼季(井上頼季)から八代目の井上小三郎長善が、親鸞聖人関東教化のさい帰依し、法名善明を名乗る。善明が興した東照寺が城主の招聘、洪水などによって、安政6年現在地に移転、堂宇が完成する。本堂は総欅造り。

 本堂には、北信の地に数代にわたって宮彫りの作品を残した亀原一門の、二代亀原和太四郎嘉博が文久3年に仕上げた竜の欄間7面がある。この竜のデザインがこの時代他に例をみないほどユニークだ。竜の表情がなんともユーモラスであり、また時代を感じさせない斬新さに驚かされる。信州には、立川流、大隅流が興隆したが、亀原一門の彫物は立川流、大隅流にひけをとらないものが多数残っている。
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