布施香取神社( 千葉県

所在地:千葉県柏市布施
彫師:東都住 石川三之助信光
彫物製作年代:

 柏市が沼南町と合併し、香取神社が15社鎮座することになった。香取神社は千葉県香取市の香取神宮の分社で経津主神が御祭神。全国に4千社あるといわれている。その中心は関東の利根川、江戸川沿いに多く鎮座している。布施の香取神社の創建は不詳。参道は急な坂道を上ると社が鎮座しているが、車道が境内の裏を通っているため、今では本殿の裏が表のようになっている。時宗の善照寺に隣接している。こじんまりした境内には庚申塔などの石碑、石仏もある。

 本殿は覆い屋の中にあるが、覆い屋は格子状なのでよく見ることができる。本殿には、石川三之助信光の彫物で全面飾られている。小振りな社だが彫物がうまく調和している。胴羽目には、猪早太(源頼政の部下)鵺退治、黄石公張良(張良が竜に乗っているのが珍しい)、司馬温公瓶割りと、それぞれ独自の意匠だ。向拝の竜も迫力があり、木鼻の獅子は簡潔だが、脇障子や胴羽目の上下の蛙股、手挟みの獅子は、よく見るとなかなか見応えがある。
© 2008 Wakabayashi Jun. All rights reserved.