大森鳥見神社( 千葉県

所在地:千葉県印西市大森
彫師:後藤縫之助
彫物製作年代:文久3年 1863年

 鳥見神社(とみ)という珍しい名の神社で、全国で印旛沼北岸にのみ集中し鎮座している。20社ちかくあり、印西市だけで6社の鳥見神社がある。創建は崇神五年(紀元前93年)と伝えられている。大和国城上郡鳥見白庭山の鳥見大明神を勧請し祭神には物部氏の祖神を祀っているといわれている。印西市大森の鳥見神社は鎮守の森に覆われ、拝殿の両脇にイチョウと榧のご神木がある。拝殿は大正2年の再建。本殿を囲む玉垣も大正2年に造られ煉瓦というのが珍しい。

 現在の本殿は文久3年(1863)再建、拝殿に比べ立派だ。本殿の彫物は後藤縫之助の手による。後藤縫之助は、文政8年3月12日(1825)茨城県岩井市猫実の生まれ。笠間の彫刻師十代後藤茂右衛門に師事し、嘉永2年(1857)笠間で独立。笠間稲荷などの彫物を手がけた。明治23年(1890)第3回内国勧業博覧会に獅子猊を出品、花紋賞牌を受賞、縫殿之助の称号を受ける。明治34年(1901)没。3面の胴羽目の彫物が写実的ですばらしい。
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