檜峯神社( 山梨県

所在地:山梨県笛吹市御坂町上黒駒
彫師:小沢一仙
彫物製作年代:安政4年 1858年

 雄略天皇即位12年に国幣を賜り、天平年間(729〜49)この地から神馬を献じて官幣が奉ぜられ、天正17年(1585)に建立されたと伝えられている。御坂山塊釈迦ヶ岳(1641m)(神座山)の山腹標高1100mの地に鎮座し、山頂には山宮、奥宮がある。江戸時代には神座山薬王権現と称していた。明治の初めに檜峰神社となる。御祭神は少名彦命、大巳貴命、高皇産霊尊、神皇産霊尊の4柱。「ブッポウソウ」と鳴く鳥がコノハズクであることが初めて確認された地である。境内には薬王水が湧き出ている。

 檜峰神社の森は山梨の森100選のひとつであり、檜峰神社の周囲は鬱蒼とした森に覆われ、社殿の右手奥には大杉が屹立している。鳥居と随身門があり、そして拝殿、本殿がある。拝殿に龍と獅子、その奥に仙人の彫物がある。彫師は小沢一仙、龍の後ろに、當国上邑住人、一仙斎信秀作と刻銘がある。伊豆の松崎江奈の小沢半兵衛の息子。小沢一族は代々宮大工の家系で、一仙の兄弟たちも宮大工、彫師となっている。一仙は幕末維新の頃、宮大工、彫師だけでなく、鋼鉄船の設計、琵琶湖運河の計画、偽勅使事件を起したとされ処刑された。自分の才能と時代の流れが一仙を翻弄した。
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