神崎神社本殿( 鳥取県

所在地:鳥取県琴浦町
彫師:鳥取藩御抱大工 小倉園三郎
彫物製作年代:嘉永6年 1853年

 神崎神社の創建由緒は不明。一説には室町時代の創建といわれている。荒神さんとよばれ、農耕の神様で牛馬の神として崇敬されてきた。境内からは赤碕の集落越に日本海が垣間見える。
 本殿は嘉永元年の棟上げ、嘉永6年(1853)に完成。拝殿は、明治12年(1879)に建立された。本殿は鳥取藩御抱大工小倉園三郎と地元の伊藤政四郎、伊藤作衛門らが建設に携わった。拝殿は小倉園三郎の孫の小倉平次郎によって建設された。

 本殿は一間社入母屋造ですべて欅が使われている。屋根は桧皮葺と見える。姿のいい社殿の素木と桧皮の古びさがよく調和して美しい。本殿正面左右の3面に様々な彫物がある。龍、獅子、鳳凰、脇障子の恵比寿、大黒など。丁寧に彫られた彫物が玉垣越に拝観できる。
 しかし何故鳥取藩御抱大工が、ここ赤碕の神社の社殿を手がけることになったのだろう。鳥取藩の藩庁のある鳥取からはるか離れ、さらに鳥取藩内の神社の社格からいってもそれほど高くないと思われるのに。その経緯も興味あるところだ。
© 2008 Wakabayashi Jun. All rights reserved.