神崎神社拝殿( 鳥取県

所在地:鳥取県琴浦町
彫師:小倉平次郎
彫物製作年代:明治12年 1879年

 神崎神社の創建由緒は不明。一説には室町時代の創建といわれている。荒神さんとよばれ、農耕の神様で牛馬の神として崇敬されてきた。境内からは赤碕の集落越に日本海が垣間見える。
 本殿は嘉永元年の棟上げ、嘉永6年(1853)の完成、拝殿は、明治12年(1879)に建立された。本殿は、鳥取県御抱大工小倉園三郎と地元の伊藤政四郎、伊藤作衛門らが建設に携わった。拝殿は小倉園三郎の孫の小倉平次郎によって建設された。

拝殿の規模は大きく、向拝も雄大でその彫物は見ものだ。正面には浦島太郎乙姫と竜宮城が彫られている。木鼻の獅子も大ぶりだが丁寧に仕上げられている。しかしなんといっても圧巻なのは向拝天井部分全面に彫られている雲龍だ。寺院などの天井一面に龍の絵が描かれていることは多々あるが、天井一面の彫物、それも龍一匹というのは全国どこにもないのではないだろうか。横は戸の4枚分は充分あるので約4メートルはあろうか、縦はそれより多少みじかそうなので3メートルくらいあるだろうか。向拝蛙股の虎や象も見逃せない。さらに拝殿扉脇の障子には神功皇后(じんぐうこうごう)と建内(武内)宿禰大臣(たけのうちすくねおほおみ)両障子に彫られ、戸には獅子や牡丹が彫られている。拝殿正面部分にしか彫物はないが見応えのある拝殿だ。
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