大原神社( 京都府

所在地:京都府福知山市三和町大原
彫師:中井丈五郎正忠、久須美善兵衛政精、中井権次正貞
彫物製作年代:寛政8年 1796年

 仁寿2年(852)桑田郡野々村(現南丹市美山町)に創建、弘安2年(1279年)に三和町の大原の地に遷座した。祭神は、伊邪那美命(いざなみのみこと)天照大日霎命(あまてらすおおひるめのみこと)月読命(つきよみのみこと)。累代藩主、公卿諸侯から崇敬されてきた。とりわけ綾部藩主九鬼氏の崇敬篤く、現在の広壮な社殿は寛政8年(1796)の再建。京都府有数の絵馬を所蔵する茅葺の絵馬殿とともに京都府の指定文化財に指定されている。古くは「大原志(おばらざし)」と俳句の季語にも詠まれた大原神社は、この地方の安産信仰をつかさどる神社として知られ、神社の前を流れる大原川の対岸には、全国でも現存するのは唯一の天地根元造の産屋が保存されている。

 参道の階段を上り拝殿が見えてくると、まず目にはいるのは拝殿唐破風の龍の丸彫。これほど大きく迫力のある龍は全国的にも少ないだろう。柏原の中井家三代、中井権次正貞、天保3年(1838)の作。近くに寄ってみてもデカイ。拝殿自体が大きくて立派なものだが、龍の彫物は拝殿の大きさに負けない存在感がある。他の拝殿頭貫、兎毛通、持ち送りなどの彫物は、寛政8年(1796)中井家二代中井丈五郎正忠、久須美善兵衛政精の手になる。  
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