浄感寺( 静岡県

所在地:静岡県松崎町
彫師:小沢半兵衛
彫物製作年代:弘化2年 1845

 浄土真宗西本願寺の末寺。浄感寺十三世の住職正観上人が寛政末期頃に浄感寺塾を開いた。門弟は530人にもおよんび、松崎の学問発祥の地といわれ、土屋三餘(三餘塾)、下田に塾を拓いた漢学者高柳天城、彫刻師石田半兵衛邦秀、伊豆の長八といわれる鏝絵の入江長八らが学んだ。特に長八は三歳の頃から浄感寺で学び育てられた。そのため弘化2年(1845)の浄感寺再建のさい御恩報謝の念をこめて本堂に作品を残した。

 本堂の彫物は浄感寺塾に学んだ小沢半兵衛の作品。向拝には獅子や獏、鷹、亀、孔雀などの彫物があり、本堂内の獅子は、半兵衛のものと長八のものがある。本堂天井には長八が描いた八方睨みの龍の大作があり、欄間の飛天のなど数多くの長八の鏝絵が残されていて、長八の菩提寺でもあることから本堂は長八記念館として公開されている。
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