御嶽神社( 東京都

所在地:東京都大田区
彫師:藤原篤意
彫物製作年代:天保2年 1831年

 祭神は、国常立命(くにとこたちのみこと)他二柱。天文4年(1535年)頃から御嶽神社として創祀されたと伝えられている。文政年間(1818〜30)には、木曽御嶽山の修験者一山(いっさん)行者によって、この神社が木曽御嶽大神の示現の社であることが明らかにされ、天保2年(1831)に社殿を建立した。境内には一山行者を祀る一山神社もある。
 東急池上線御嶽山駅のすぐ近くにあり、かっては御嶽神社へ参拝する信者で賑わい、御嶽神社の周囲は宿場町を形成していた。

 彫師は藤原篤意、天保2年(1831)の作といわれている。拝殿の木鼻の龍や、本殿胴羽目の浦島太郎、司馬温公甕割りなど、精緻な彫物で飾られている。胴羽目、脇障子に日本と中国の故事説話が題材となっていて、里見八犬伝の中の八徳の玉、鎮、義、仁、智、信、忠、礼、孝、悌を表したもので、浦島太郎は、浦島を見送る見送る乙姫から「礼」、温公甕割りは、溺れる童子を助けることから「智」など。
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