縣神社( 千葉県

所在地:千葉県大網白里町土気飛地
彫師:岸上八五郎佐基
彫物製作年代:天保14年 1843年

 祭神は、大日霎貴尊(オオヒルムチノミコト)、橘比売命(タチバナヒメノミコト)、誉田別命(ホンダワケノミコト)。創建は第十三代成務天皇の時代、当時の地方長官である縣主が奉祀した神社であると伝承されている。長享2年1488年、酒井小太郎定隆が土気古城を再興した時、城の鬼門よけの神として当地に再建し、酒井氏の守護神として崇敬される。
境内は鎮守の森に覆われ、鳥居の周囲には古木大木が多い。なかでも鳥居を潜った右手には町内で1番の大杉があり、町の天然記念物に指定されている。本殿は三間社流造、天保14年1843年建立。町指定文化財。

拝殿には彫物がほとんどないが、玉垣に囲まれた本殿には9代目和泉良安門人・岸上八五郎佐基の彫物がある。脇障子には「唐松に鳳凰、笙を吹く老人」「唐松に団扇を持つ老人」と人物の彫物があるが、他は霊獣ばかりだ。木鼻や向拝の龍、向拝の獅子、蛙股のたくさんの獅子たちは、いずれも表情、姿態が躍動感にとんでいる。手挟みの獅子や鶴も同様だ。
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