大川島神社( 栃木県

所在地:小山市大川島
彫師:本殿:磯部義兵衛隆顕、拝殿:磯部義兵衛隆信
彫物製作年代:本殿:天保6年 1835年

 天慶3 年(940)、藤原秀郷が平将門討伐の際、戦勝を祈願して創建。小山市西部、大平町などの中泉庄の惣社としたと伝えられる。主祭神は大己貴命。江戸時代は別当寺が置かれ「惣大権現」と呼ばれていたが、明治になって分離し「大川島神社」と改められた。
 本殿は小規模な一間社流れ造り、外観は豊富な装飾彫刻で彩られている。市の文化財に指定。参道入り口の鳥居も市の文化財に指定されている。

「現在の本殿は宝永6年(1709)の再建。彫刻は建物の完成後2度にわたって付け加えられたもの。胴羽目の透かし彫りが安永3年(1774)、その他の丸彫や透かし彫が文化5年(1808)から6年にかけて制作されている。彫刻の一部は富田(大平町)の名工・磯部義兵衛隆顕の作である。」(小山市教育委員会の解説板)
拝殿は磯部義兵衛隆信の作。拝殿は向拝の龍が迫力があるが彫物は少ない。しかし本殿は彫物で埋まっている。磯部家は富田宿(現栃木県大平町)で本家、分家10数名の彫師を輩出した一族。本家は磯部儀左衛門、分家は磯部義兵衛を襲名している。磯部家は上州沼田から富田に移住した刀匠だった。七代目儀左衛門信秀から彫物師となり、本家初代になる。信秀の三男義兵衛隆顕が分家初代で、隆信が分家二代。
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