西叶神社( 神奈川県

所在地:横須賀市西浦賀
彫師:後藤利兵衛橘義光
彫物製作年代:天保13年 1842年

 浦賀の西と東に向いあって鎮座する叶神社。両社とも叶神社だが、東西に鎮座するため西叶神社、東叶神社よ呼ばれている。叶明神は、文覚上人が、上総国鹿野山にこもり、山城国岩清水八幡宮に源氏再興を願って、叶えられたことから、養和元年(1181)にそのみ霊をこの地に迎えて、祭ったことに始まると伝えられています。したがって、この神社の祭神は、石清水八幡宮と同じ、応神天皇(第十五代の天皇)。
 現在の社殿は、天保8年(1837)、焼失した社殿を天保13年(1842)に再建したものです。再建に要した費用は、約3千両と記録されている。奉行所が置かれ、回船問屋が軒を連ね繁栄を誇った浦賀であればこそ建立できた社だ。

 社殿の彫物は、安房国千倉の後藤利兵衛橘義光。向拝正面の龍は真下に建った時に最も迫力が感じられた。向拝に格天井は龍の彫物で、拝殿の格天井には花鳥の彫物がある。全部で230もの彫物があるといわれている。後藤利兵衛橘義光20代の作。若々しく力強さと勢いがあるように感じられる。
© 2008 Wakabayashi Jun. All rights reserved.