聖天宮( 群馬県

所在地:太田市太田市細谷町1
彫師:上州下淵名 弥勒寺音八
彫物製作年代:安政4年 1857年

 冠稲荷神社の摂社で、伊邪那岐神(イザナギノカミ)・伊邪那美神(イザナミノ カミ)の夫婦神を祀る縁結びの基、 夫婦和合、親子和合、災難・ストーカー除の社。 古墳の上に建てられている。八棟造りで安政4年(1857)に再築され、棟梁は弥勒寺音次郎、彫者はその子音八。内部の格天井には優麗な12面の 花鳥画が描かれ、中央には金龍の彫り物がある。正面には伊邪那岐神・伊邪那美神、神倭磐余毘古神(神武天皇)が祀られている。市指定重文。

 彫物は外部の脇障子などにあるが、なんといっても内部の天井中央の黄金の龍と欄間の3匹の龍が秀逸。格天井にうずくまる「蟠踞の竜」と欄間に這う3匹の俊敏な龍は、動と静の対照の中に迫力を感じさせる、音八入魂の作と評されている。音八は、明治になって皇居賢所の造営にあたり棟梁に選ばれ最高の栄誉といわれる表玄関正面の「菊花紋」を彫刻し当代神社彫刻の第一人者と称えられた。
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