狭山八幡神社拝殿・手水舎( 埼玉県

所在地:狭山市入間川3-6-14
彫師:川越住 野本民之助義明
彫物製作年代:

 八幡神社は旧入間川村の総鎮守だが、過去に数回の火災のため古記録を失ったため、その創建年月は不明。しかし、同社に残る『八幡神社縁起』によると、元弘3年(1333年)5月に新田義貞が鎌倉幕府を攻めるため当地へ兵を進めた際、戦勝祈願に参拝したとあり、境内には義貞が馬をつないだという「駒つなぎの松」がある。祭神は応神(おうじん)天皇で、慶安2年(1649年)10月には江戸幕府から5石1斗余の朱印地を賜っている。
 参道は階段になっていて、上って行くと広々とした境内がある。狭山市駅の近くにありながら静寂な雰囲気に包まれている。社殿は木々に囲まれている。その中に新田義貞の駒つなぎの松があるが、ひょろりとしていて何代目かの松だろう。

拝殿と手水舎の彫工は大正時代に活躍した川越在住の野本民之助義明。野本民之助は明治25年に熊谷で生まれました。 幼少期の名前は市川民次郎でしたが、川越の野本家に養子に入り民之助と改めたと考えられている。昭和3年に37歳で死去、彫師としての活動は20年弱、その間埼玉及び近辺に多数の作品をのこしている。狭山八幡神社の拝殿、手水舎は大正10年1921年の作だ。
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