狭山八幡神社本殿( 埼玉県

所在地:狭山市入間川3-6-14
彫師:上州上田沢湧丸・並木源二襍訓作、上州深沢上神梅村・鏑木半二邦高
彫物製作年代:享和2年 1802年

 八幡神社は旧入間川村の総鎮守だが、過去に数回の火災のため古記録を失ったため、その創建年月は不明。しかし、同社に残る『八幡神社縁起』によると、元弘3年(1333年)5月に新田義貞が鎌倉幕府を攻めるため当地へ兵を進めた際、戦勝祈願に参拝したとあり、境内には義貞が馬をつないだという「駒つなぎの松」がある。祭神は応神(おうじん)天皇で、慶安2年(1649年)10月には江戸幕府から5石1斗余の朱印地を賜っている。
 本殿は寛政8年(1796年)に初釿をし7年を要し完成したといわれている。当社に伝わる「本社殿棟木書記之事」によると「享和二竜次壬成(1802)穐(秋)七月五日棟札」となっている。唐破風向拝付、千鳥破風付入母屋造りの一間社造りの均整のとれた引き締まった社だ。
 参道は階段になっていて、上って行くと広々とした境内がある。狭山市駅の近くにありながら静寂な雰囲気に包まれている。社殿は木々に囲まれている。その中に新田義貞の駒つなぎの松があるが、ひょろりとしていて何代目かの松だろう。

本殿の周囲には彫刻は、透かし彫りと浮き彫りの両技法を巧みに使い分け、「琴棋書画の図」を七福神などで表現したこの彫刻は市内屈指といわれている。棟札に「上州勢多郡上田沢湧丸・並木源二襍訓作・享和壬成夏六月彫之、上野国勢多郡深沢上神梅村・鏑木半二邦高彫之 享和二成六月ヨリ七月七日迄」と記されている。
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