向山不動堂( 埼玉県

所在地:上尾市大字向山76
彫師:武州大谷本郷住 山田弥吉
彫物製作年代:明治10年1877年

「向山不動堂」は、明治10(1877)年前後に、向山村と近在近郷の人たちの寄付によって建立された。堂は向拝付の入母屋造で、本尊は不動明王。
現在は小さな敷地の片隅に小さなお堂が建っていて、盗難除けの柵に囲まれている。周囲はきれいに掃除がされ、今も近所の人々から親しまれているようだった。周囲の柵は、金網と違ってレンズの径より大きいので撮影することができ、また見やすい。

彫刻はケヤキ材を透かし彫りしたもので、堂の周囲三面に龍や鳳凰・十六羅漢と思われる図柄などがある。堂の裏、欄間に明治10年2月10日から着手の彫りもあり、作者は明治中期ごろの名工(宮大工)山田弥吉こと山田浅右衛門(大谷本郷住、後東京へ出る)の壮年期の作。堂の一面にだけ彫刻がないが理由は不明。彫刻は上尾市有形文化財に指定されている。
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