上尾氷川神社 本殿( 埼玉県

所在地:上尾市上尾村877
彫師:彫工不明
彫物製作年代:文政8年 1825年

祭神は、須佐鳴尊を主神とし、稲田姫命、大国主命を祀っている。武蔵一宮氷川神社と同時期、1700年代の創建と考えられている。

旧上尾村字二ツ宮に所在する。小字名の起りは、氷川神社に男体社と女体社の二つの宮があったことによる。かっては上尾の名をもつ三つの宿駅(上尾宿・上尾村・上尾下村)の鎮守社であった。明治41、2年の神社合祀の時、女体社は上尾宿の鍬太神宮に合併し(氷川鍬神社と称される)、現在は男体社が本殿として残っている。現在の本殿は平成3年の本殿修理のさい取り替えられた屋根の鬼板及び銅板に文政8年(1825年)の墨書が確認された。

本殿の四面全面に彫刻が施されている。左右背面の胴羽目は中国の故事「王方平と麻姑」「嫦娥仙女」「精衛公主」「黄鶴仙人」「応夫人」など、他の社寺の彫刻に比べても彫りの深さは群をぬいている。軒下の組子の間にも彫刻が施され、本殿を支える下部の肘木はすべて透かし彫が施され立派である。彫師は不明。昭和30年頃全体に彩色がほどこされた。
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